2011年12月31日

【出発!うねうね街道】 アンコールワットで初日の出

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---息子風丸と二人で暮らすイチコのうねうね旅日記&日々の記録

    
大晦日、アンコールワットで初日の出を見ようと、
たくさんの人が集まっているシェムリアップの街。

なんとか泊る所を見つけ、私は2時間だけ寝た。
エアコンと熱いお湯の出るシャワーでさっぱりと新年を迎えられた。
さすがこの旅で一番豪華なホテル。(と言っても日本円で1部屋1500円だけど)

朝の4:30、外はまだ真っ暗。
風丸を無理やり起こして三輪タクシーでアンコールワットへ向かった。

途中、20USドルで入場チケットを買う。

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これでアンコールワットの周辺に点在する他の遺跡も見ることができる。
1USドルでお腹いっぱいご飯が食べれるこの国の物価を考えると、かなり高い。

でもこの街にとって、カンボジアにとって、
アンコールワットの観光収入はすごく大きいに違いない。

アンコールワットに着くと団体の観光客を乗せた大型バスが何台も停まっていた。
ほとんどが日本人、あとは韓国人、中国人だった。
どっちが東なのかわからなかったけど、みんなが同じ方向を向いているのですぐにわかった。

だんだんと空が明るくなり、石造りの寺院の向こうに日が昇った。

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いつもは寒冷地にある実家のコタツで迎える新年。
でも今年は、千年近くも昔に建てられた異国の寺院で、こうして風丸と初日の出を見ている。
今までと違う、ワクワクするような一年になる気がした。
日本に帰ってからの生活は不安だらけだけど、風丸と私が楽しく幸せな一年になりますように。

寺院の中の回廊にはヒンドゥー神話のレリーフがあったり、
石の柱のひとつひとつにも彫刻がされていて
風丸が持ってきたスケッチブックをその柱に当てて、
その上から色鉛筆で擦り、彫刻の模様を写し出していると
通りかかった白人の老夫婦が「それいいね」と風丸にウインクした。

あんなにたくさんいた団体の観光客は、
初日の出を見るとさっさと次の観光スポットに移動したらしく
寺院の中は静かでゆっくりとした空気が流れていた。

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途中、中庭を通りかかったとき、カンボジア人のお掃除のおばちゃんが、
クメール語で歌を歌いながらゴミを片付けていた。
その歌がひんやりとした石の壁に反響して、なんとも神秘的な短いコンサートのようだった。

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初めて知ったのだけど、寺院の中央の塔に登るための石の階段が
設計を間違えたんじゃないかと思うほど、めちゃくちゃ急で、
階段を登るというより、石の壁をよじ登る感じだった。

「怪我しても知りません。自己責任で。」的な内容の看板が立っていて、
風丸と私は半ベソで登った。

塔の中でこの旅の安全をお祈りし、また階段を下りるとき、
風丸が「もうこのままここに住む〜(泣)」と言ったほど、下りはもっと怖かった。
さっき安全をお祈りしたばっかりなのに!

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実際あの階段で落ちて怪我をする人がいるらしいので気をつけよう。

「自己責任」っていう言葉は最近の私たちの回りでは切り札のような使われ方をしてるけど
本当はすごく当たり前で基本的なことなんだ。
って、こういう旅をしてると再認識する。

いつも何かに守られていることが当たり前で、
頭でっかちな私たち先進国の観光客の為に、あの看板は立てられているんだ。
 
この旅は今から何年か前の話。
風丸との初めてのアジア旅行で不安や心配はもちろんあったけど
日本に帰ってからの生活はもっと不安がいっぱいで、先が見えないまま迎えた新年だった。
 
あれから数年。
今ではずいぶん成長した風丸と、毎日慎ましくも楽しく幸せに暮らしてる。
アンコールの荘厳な日の光を浴びたおかげかな。
 
もうすぐまた新しい年が始まる。
 
世界中のみなさまが幸せな新年を迎えられますように!
      
     
   
白熊 イチコ [PROFILE]
   
   
   
posted by ジャンク派 at 15:28 | Comment(0) | 【出発!うねうね街道】

2011年11月30日

【出発!うねうね街道】 大晦日カンボジアへ

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---息子風丸と二人で暮らすイチコのうねうね旅日記&日々の記録

    
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ほとんどノープランのこの旅も、
ひとつだけ漠然とした目標があった。

それは、カンボジアのアンコールワットで初日の出を見ること。

12月31日、私と息子の風丸はバンコクを出発して、
アンコールワットのあるカンボジアのシェムリアップへ向かった。

バックパッカーのための国境越えの安いバスパックがある。

カンボジアの入国にはビザが必要なので、
サメット島に行ってる間にカオサンの旅行代理店でビザ取得の代行を頼んでおいた。

快適で便利なバンコクとは違い、ちょっと怖いイメージのカンボジア。

朝バンコクを出発したバスは、
途中、昼食をとるために国境の町でみんな一度降りた。

そのレストランで働いていた高校生に
「小さな子供を連れて、このルートでカンボジアに行く日本人は初めて見たよ。
 カンボジアは危ないから気を付けて」
と言われ、よけいにビビる白熊親子。。

国境で出入国の手続きをし、カンボジアに無事に入国。

風丸にとっては初めての、陸路での国境越え。
もっと喜んだりするかと思いきや、
そもそも陸続きで隣の国に行くっていうのがピンとこないらしい。
そりゃそーだ。

カンボジアに入るとバスも道も景色も変わった。

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地平線までなんにもないような景色の中、
舗装されていない砂利道をガタガタとバスが走る。

たまに見える高床式倉庫みたいな家の近くでは、
風丸と同じくらいの子供が砂ぼこりにまみれて家畜の世話をしていたりする。

バスは窓を閉めていてもスキマから砂ぼこりが車内に入ってきて、
今日鼻を噛んだら真っ黒だろうなーと思った。

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風丸はおもちゃもテレビもない毎日に慣れてきていて、
長時間の移動中も色んな遊びを考えて時間を潰していた。
ちなみにこの頃ハマっていたのは、指を使って二進法で数をひたすら数える遊び。

カンボジアに入ってから数時間。
初めての信号機が見えた。
近代的なホテルやイルミネーション。
それまでとは別世界みたいなシェムリアップの街に着いたのは夜の10時だった。

長時間ガタガタ道でバスに揺られて疲れていた。
明日は早起きして初日の出を見るんだ。
早く宿を探して早めに寝よう。

ところが…!
何件かまわったけど、良さそうな宿は全部満室。

紹介マージンを払うのを覚悟で、
三輪タクシーのドライバーに紹介された宿も、どこも満室。

アンコールワットで初日の出を見るために、
日本人や韓国人バックパッカーが今夜この町に集まってきているんだ、と気付いた。
たぶん欧米人バックパッカーにとっては、初日の出はそんなに重要じゃないからね。

タイと違って、10時過ぎると人もいないし、レストランもやっていない。
たまに電気がついたお店がある、と思うと、それはどう見ても売春バーだった。

風丸は三輪タクシーの中で、もう眠ってしまっていた。
町中をぐるぐるまわり、諦めた私は少し高いホテルに泊まることにした。
予算の倍以上のUS$15の部屋を見せてもらい、交渉成立。

そのとき、真っ黒な空に簡素な花火が上がった。
時計をみると12時ちょうど。
シェムリアップに着いてから、2時間も宿を探していたのだ。

三輪タクシーのドライバーと、寝ているところを叩き起こされたホテルのお姉さんと、へとへとの私。
眠そうな3人は、顔を合わせて苦笑い。

「Happy new year!」
      
     
   
白熊 イチコ [PROFILE]
   
   
   
posted by ジャンク派 at 20:29 | Comment(0) | 【出発!うねうね街道】